旧石器時代のヴィーナス像
人類最古の美術作品は3〜4万年前の旧石器時代に遡ります。旧石器時代を代表する美術作品に女性型彫刻(ヴィーナス像)があります。ヴィーナス像の特徴は胸や腹、お尻が大きく誇張されていること。女性の身体的特徴を強調するのは多産を祈るためという説があります。
ヴィーナス像は基本のっぺらぼうですが、「ブラッサムプーイのヴィーナス」は顔や頭髪が描かれた珍しい作例です。
ヴィーナス像はヨーロッパの広い範囲で見つかっています。東端のシベリアで出土したヴィーナス像の中には、身体に衣服のような文様が施されたものがあります。
時代が下ると造形の省略ないしデフォルメが進みます。人物像と認識できないほど抽象的なフォルムも生まれました。
参考文献
- 青柳正規、大貫良夫(編)『世界美術大全集 西洋編 第1巻 先史美術と中南米美術』小学館 1995
