コンテンツにスキップ

サハラの岩壁画

xxx

現在は砂漠であるアフリカのサハラ地域ですが、約6000年前からの数千年間はいくぶん湿潤な「気候適期」でした。川や沼があり、漁労も行われてたようです。気候適期後のサハラは乾燥が著しく、人々の生活圏ではなくなりましたが、地中海と内陸アフリカをつなぐ通商路が敷かれました。

当時の人々の日常生活やかつて生息していた動物を知ることができるのは、サハラの各地に岩壁画が遺されているからです。サハラの岩壁画はモチーフや様式によって4つの時代に分けられます。

気候適期が訪れ、野生動物を求めてサハラに人が居住するようになった「狩猟民の時代」。人物は丸い頭で描かれました。

牧畜が本格化した「牛飼養民の時代」。牛の飼育に必要なだけの草が生育できたのは、サハラの地に十分な雨量があったからです。

二輪馬車や騎馬が広まった「馬の時代」。気候適期は過ぎ去り、岩壁画が描かれる場所も交通路沿いに変化します。

さらに乾燥化が進んだ「ラクダの時代」。もはや馬すらも使えず、移動手段はラクダのみでした。狩猟民の時代と比べて人物像が細長くなっています。

xxx xxx

PREV NEXT

参考文献

  • 青柳正規、大貫良夫(編)『世界美術大全集 西洋編 第1巻 先史美術と中南米美術』小学館 1995